10月8日に迫ったアルゼンチン戦。
これに勝てば、ラグビーワールドカップフランス大会で日本が決勝トーナメントへ行けるんです。
必死で応援しちゃいますよね。
アルゼンチン代表はみなさんもご存じの通り強豪国ですが、なぜそんなに強いのかを知りたいところです。
これまでの日本のアルゼンチンとの戦績は、どのようなものでしょうか。
今回は、アルゼンチン ラグビーはなぜ強い?ラグビーの日本対アルゼンチンこれまでの戦績を調べていこうと思います。
アルゼンチン ラグビーなぜ強いのか?
アルゼンチン代表の現在の世界ランキングは9位、日本は12位です。
「日本12位なんだ~すごく強くなったんじゃない?」って思いますが、もっと強いんですよねアルゼンチン代表は。
格下が、格上を下すということはありますのでそれを期待しています。
アルゼンチン代表はランキングにも表れているように強いチームですが、なぜ強いのかを見ていきましょう。
アルゼンチンにおけるラグビーの長い歴史の中で培われた強さ
歴史?と思われた方いますよね。
そう、歴史的なことが随分関係しているんです。
1492年コロンブスがアメリカ大陸を発見するところから始まりますが、そこからヨーロッパの国々スペイン・ポルトガル・イギリス・フランスなどによって植民地化されました。
ここでイギリスとの繋がりができますね。
ラグビーは、19世紀末にイギリスからアルゼンチンに導入されました。
サッカー大国ではありますが、ラグビー人気も同様に国に広まったそうです。
当初、イギリス人移民や外交官の学校でラグビーがプレーされ、その影響を受けたアルゼンチン人によって広まりました。
1873年にアルゼンチンで初めてのラグビーの試合が行われたそうです。
1910年にアルゼンチン代表として初めての国際試合でブリティッシュライオンズと戦っています。
日本ラグビーは1920年代から国内に広まっていったので、それと比較したらアルゼンチンのラグビーの競技としての歴史はとても長いんですね。
その中で強さが蓄積されていったのでしょう。
それでも1990年の後半までは日本と争うほどのチームだったそうです。
1999年そこからぐんと強くなっていったんです。
国外のチームで強化しアルゼンチン代表として戦う
チームの力を強化することにおいて、契機になった年は1999年です。
1999ワールドカップでのアルゼンチン選手の活躍が、アルゼンチンを強くしていくきっかけを作ったんですね。
どんな流れになっているのか見ていきましょう。
1999年ワールドカップ
1999年のワールドカップでケサダ選手(現スタッド・フランセ・パリHC)が得点王となったんですね。
★RT@Googleニュース|ラグビー★ ジャガーズの新指揮官はケサダ 仏ラグビー長年経験の元アルゼンチン代表SO https://t.co/fgmKq7MOKB pic.twitter.com/M2H0ejL8Fj
— 伝説の立ち売り@Take me out to the rugby stadium! (@tachiuri) August 9, 2018
現在は、スタッド・フランセ・パリのHCです。
それをきっかけとして、そんなに世界的に注目される選手がいるならとアルゼンチンの国がラグビーの強化に力を注ぐようになり、身体能力の高い選手がラグビーに集まるようになったそうです。
2007年ワールドカップフランス大会
2007年のワールドカップフランス大会のためにチームを強化し勝利するまでの流れは
- 国内の選手をラテンのフランスリーグに流出させた
- フランスリーグでアルゼンチン代表を強化する形をとる
- ワールドカップでフランス代表に勝利し第3位となる
ラグビー日本代表と8日対戦するアルゼンチンは2007年のW杯で3位、15年にも準決勝に進んだ南米の雄。伝統的なフィジカルプレーから、近年は展開ラグビーに磨き。戦力を深掘りします。#RWC2023 @nikkei_rugby
▶ワールドカップ特集ページhttps://t.co/4jtMulRgAphttps://t.co/YXPHxhXyj7
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 6, 2023
ここで一気に強くなったんですね。
2015年ワールドカップ・イングランド大会
2015年のワールドカップイングランド大会に向けての強化の方法とその流れは
- イングランドのクラブチームにアルゼンチン人選手を流出させた
- イングランドのクラブチームで強化する
- ワールドカップイングランド大会で第4位となる
アルゼンチン。サッカーも強いがまさかのラグビーが世界トップクラス。
2007のラグビーワールドカップで三位。2011年ラグビーワールドカップベスト8
2015年。ベスト4,サッカーより先にラグビーが世界一になる可能性があり。
— ヒロフミ (@supa_a0) June 16, 2018
こんなふうに言われていたんですね。
このように、大会開催地で選手を強化しその選手をアルゼンチン代表にすることで勝利していったわけですね。
あえて対戦相手のところに乗り込む戦略的な強化方法だったんですね。
恵まれた体格であること
ラグビーは格闘技かと思うようなぶつかり合いが多いスポーツです。
当然ながら体が大きくフィジカルの強い方が有利です。
アルゼンチン代表は、フォーワードの8人の選手の平均身長が190センチ台だというんですね。
実際に、公表されているアルゼンチン代表のフォワードの身長の平均を計算してみました。
すると「190.38…」やはり平均身長が190センチなんです。
日本代表ですと、やっぱりロックの選手が多いですが
ワーナー・ディアンズ選手・・・201センチ
ジャック・コーネルセン選手・・・195センチ
アマト・ファカタヴァ選手・・・195センチ
ベン・ガンター選手・・・195センチ
日本代表には身長190センチを超える選手は、4人しかいませんね。
フォワードの平均身長が190センチあるということは、それだけで当たり負けしないということに直結しますし、その水準の選手を8人集められるということも凄いと思います。
アルゼンチンのフォワードの8人、つまりスクラムを組む人が全員ロックの選手ほどの体格とは…これは厳しいです。
歴史的背景とチームを戦略的に強化したこと、そして体格の良さ。
これがアルゼンチンの強さだと言えそうです。
ラグビー 日本対アルゼンチンこれまでの戦績は
1990年代の頃は、日本とアルゼンチンの力の差はあまりなかったのだと言われています。
1999年から、アルゼンチンの強化がうまくいきチームが強くなっているようです。
過去の日本とアルゼンチンが行った試合の成績を見ていきましょう。
日本対アルゼンチン過去の戦績は
日本は過去にアルゼンチンと6戦しています。
結果は1勝5敗。
日時 | 場所 | 日本対アルゼンチン | 星 |
1993年5月15日 | トゥクマン | 27-30 | ● |
1993年5月22日 | ブエノスアイレス | 20-45 | ● |
1998年9月15日 | 秩父宮 | 44-29 | ○ |
1999年10月16日 | カーディフ | 12-33 | ● |
2005年4月23日 | ブエノスアイレス | 36-68 | ● |
2016年11月5日 | 秩父宮 | 20-54 | ● |
1998年9月15日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた試合で一度だけ勝っています。
ワールドカップでは1999年大会で対戦していますが、12-33で敗けています。
1999年、ミスターラグビーこと平尾誠二さん率いる平尾ジャパンは新しい視点でチームを改革し強化して試合に臨んだのですが、残念ながら予選リーグで全敗となってしまいました。
直近の試合は、7年も前になる2016年11月5日。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチの初陣でしたが、20-54と点差をつけられ敗けています。
アルゼンチン代表のワールドカップでの戦績
アルゼンチンが今までのワールドカップで残してきた戦績をみてみましょう。
1987年 予選プール戦敗退
1991年 予選プール戦敗退
1995年 予選プール戦敗退
1999年 ベスト8
2003年 予選プール戦敗退
2007年 3位
2011年 ベスト8
2015年 4位
2019年 予選プール戦敗退
前述の1999年から強くなっていることがわかりますね。
それでも2019年は、予選プール戦敗退でした。
何が起こるかは、誰にもわらないんです!
日本代表のワールドカップでの戦績
日本代表のこれまでのワールドカップでの戦績をみてみましょう。
1987年 予選プール戦敗退
1991年 予選プール戦敗退
1995年 予選プール戦敗退
1999年 予選プール戦敗退
2003年 予選プール戦敗退
2007年 予選プール戦敗退
2011年 予選プール戦敗退
2015年 予選プール戦敗退
2019年 決勝トーナメント敗退
日本代表の通算成績は、8勝23敗2分けです。
2019年のワールドカップ、スコットランド戦は日本が初めて決勝トーナメントに進出でき、日本中が感動した歴史的瞬間を迎えました。
【第9回ラグビーワールドカップ2019日本大会プールA最終節】
○日本代表🇯🇵 28(前半21-7/後半7-14)21 スコットランド代表🏴
歴史的な瞬間に立ち会えたことに心から感謝!!ジャパン、1位
通過で史上初の決勝トーナメント進出おめでとう!#JPNvSCO #ラグビーワールドカップ2019 #ラグビー日本代表 pic.twitter.com/2rROQ2oV4P— 人見誠ジチョー 都内パチンコ店営業責任者 (@jityo_hitomi) October 13, 2019
こういう景色を期待してしまいますね。
まとめ
日本代表は、あと一勝すれば決勝トーナメント進出となります。
対戦国は「ロス・プーマス」の愛称で親しまれるアルゼンチン代表。
調べていくと対戦相手のアルゼンチンは強豪国と言われるだけあって、その強さはかなりのものであることがわかりました。
歴史的背景から、ラグビーと関わる時間が長くそこで強さが培われていったということもあったでしょう。
日本とそれほど実力が変わらなかったアルゼンチンですが、1999年のワールドカップを契機として強く変化し始めます。
アルゼンチンは国内の選手をワールドカップ開催国のチームに送りプレーをさせ、そこで強化することをしたんですね。
そして強化した選手でアルゼンチン代表を作り上げ、強化してもらった国に勝つという戦略を行いました。
これに加え、民族的にもともと大きくて屈強な体を持っていることが更に強さに拍車をかけることになっていますね。
するとワールドカップでは第三位であったり第四位であったりと、強豪国へと変化していきました。
日本対アルゼンチンのこれまでの戦績をみると、残念ながら一勝五敗で敗けが多いんですよね。
しかし、日本も以前のままの日本代表ではないのです。
五郎丸さんは「アタックの時はボールを速く出す、相手に的を絞らせない、あとはハイボールのキック処理。この3つがうまくいけば、勝利が近づくと思っている」と言っています。
あとひとつ!
南アフリカ戦で格下が格上を破ったという歴史的勝利をしたように、勝てる可能性はあるんです。
10月8日のアルゼンチン戦で勝利できるように日本代表を力いっぱい応援しましょう!
以上、アルゼンチン ラグビーなぜ強い?ラグビー 日本対アルゼンチンこれまでの戦績は?をお届けしました。