猛暑の今年、ニュースではまだ暑さは続くと…。
暑い夏はやっぱりビール、ちょっと涼しくなっても継続しちゃうんですよね。
ビールを値下げしてくれたらもっと気軽に飲めるのに、それを我慢して発泡酒や新ジャンルを飲んでいる人はすごく多いのだと思います。
ビール類の価格ってよく変わりますよね。
そこで、ビールの値下げはいつからなのか?今後の酒税改正について解説していきます。
ビールの値下げはいつからなのか
毎日飲むなら、少しで安く手に入れたいビール。
仕事終わりのビール「飲まなきゃ、やってられない」
お酒好きの方の常套句ではありますが、実際に「グダグダに疲れたからだが生き返る」って感じがたまらないんですよね。
何と言っても、ビールは発泡酒や新ジャンルよりも断然美味いんですから。
値下げはいつからなんでしょうか。
今迄にもアルコール類は何度も値上がり値下がりを繰り返してきています。
愛飲家ならビールの値段は気になりますよね。
ビールが安くなるのは、10月1日から
酒税法改正により2023年10月1日から、ビールがお安くなります。
あと少しです!
10月から酒税が変わるっていうから、
どうせまた値上げでしょと思ったら、
なんと、ビールの酒税が下がるんですね✨✨
そして、3年後にはまた下がり、いずれ発泡酒と同じになるとか。
スタジアムのビールも少し安くなるといいな☺️
私は麒麟の糖質ゼロがお気に入りです☺️— くるみき (@miiju23) August 29, 2023
でも、今年の夏が来る前に改正して欲しかったというのが本音ではあります。
どのように変わるのでしょうか。
これまでビールにかかっている酒税70円➡10月からは63.35円(350ミリリットル換算)
6.65円の減税ということですね。
一日一本ビールを飲んだとしたら、6.65円×365日=約2,427円
年間で約2427円をセーブできますね。
キリンラガービール350mlなら、2427円÷215円=11.288… つまり11本余分に買えることになります。
年間で、ラガービールが11本ただになると思ったら得した気分です。
ビール・発泡酒・新ジャンルの違いは
酒税を考えるとき、ビール・発泡酒・新ジャンルの違いを知っておくべきでしょう。
どのような違いがあるのでしょうか。
原料 | アルコール度数 | 商品名 | |
ビール | 麦芽(麦・大麦・小麦・ライ麦)ホップ | アルコール度数20%未満 | キリン「ラガービール」・サントリー「プレミアムモルツ」・アサヒ「スーパードライ」・サッポロ「黒ラベル」など |
発泡酒 | 麦芽または麦・トウモロコシ・米など・ホップ
※麦芽を使用する比率が50%未満もしくはビールで使用できる副原料の量を超えたもの |
アルコール度数20%未満 | アサヒ「スタイルフリー<生>」・キリン「淡麗 グリーンラベル」・サッポロ「北海道生搾り」・キリン「淡麗極上<生>」・アサヒ「レッドアイ」など
|
新ジャンル | 酵母エキス・海藻エキス・大豆たんぱく・コーンスターチ・米・スピリッツ・ホップ
※麦芽を使わないか、発泡酒にスピリッツなどを加えたもの |
アルコール度数10度未満 | サントリー「金麦」・サッポロ「麦とホップ」・キリン「のどごし<生>」・キリン「本麒麟」・サントリー「金麦 糖質オフ」・アサヒ「クリアアサヒ」など |
酒税としては、ビール>発泡酒>新ジャンル となります。
ビール・発泡酒・新ジャンルの酒税はいくらに変更されるのか
ビール・発泡酒・新ジャンルの違いがわかったところで、酒税がいくらになるのかを見ていきましょう。
財務省の酒税に関する資料を見てみましょう。
- ビール:70円➡63.35円・・・・・・6.65円の値下げ⤵
- 発泡酒:46.99円➡46.99円・・・・0円 変わらず→
- 新ジャンル:37.8円➡46.99円・・・9.19円の値上げ⤴
ビールは値下げ・新ジャンルは値上げ・発泡酒は変わらずということですね。
新ジャンルは、お安いということを売りにしていたのに値上げですか…
新ジャンルは、この10月の酒税法改正で「発泡酒」の品目に分類されるためその名前は無くなってしまいます。
もし、新ジャンルのお気に入りの商品があれば値上がりする前に購入されることをおすすめします。
ただいま特選タイムセール中です。
今後の酒税法改正について
財務省の資料には、今回の改正以外のことも示してありました。
ビール系飲料の税率について、2026年(令和8年)10月に、1㎘当たり155,000円(350㎖換算54.25円)に一本化します(2020年(令和2年)10月から3段階で実施)
とあります。
今回の酒税法改正は、まだ途中の段階なんですね。
酒税法改正・最終的にどう変わるのか
2026年10月に酒税法改正を行うとのこと。
前出の資料のこの部分なんですよね。
どう変わるかなのですが、
- ビール:63.35円➡54.25円・・・・・・9.1円の値下げ⤵
- 発泡酒:46.99円➡54.25円・・・・・・7.26円の値上げ⤴
- 新ジャンル:2023年10月に「発泡酒」の品目に分類され「新ジャンル」の分類はなくなっています。
ビールが値下げ、発泡酒が値上げで酒税は一律同じになります。
なぜ、このような酒税を一本化したのでしょうか?
財務省によると、
類似する酒類間の税率格差が商品開発や販売数量に影響を与えている状況を改め、酒類間の税負担の公平性を回復する等の観点から、税収中立の下、酒税改正を実施
ということなんですね。
酒税改正がビールの人気に与える影響は
ビールは、以前より人気がなくなっているそうなんです。
みなさんは、それを感じますか?
自分のまわりを見た時それを実感することは無いのですが、ビール離れはどうやら事実のようなんです。
若者のビール離れは本当か
日本だけではなく世界共通で「若者のビール離れ」と言われていますが、本当なのか知らべてみました。
日本でビールを飲むことが減ったというミレニアル世代(1981年〜1990年代なかばごろまでに生まれた世代)の調査の結果です。
- 37% 「ビールは太る」から
- 19% アルコールの好みが変わった
- 5% ビールはもはや流行りではない
- 29% 「健康上の懸念」や「子どもへの授乳」、「飲んで騒ぐのを止めたから」
これ以外にも、「お酒を飲むとコスパが下がる」「スマホに集中出来ない」という理由でお酒を飲まないという意見も出ていました。
というより「ビールや蒸留酒といった酒自体」を飲まなくなっているの方が正しい
代わりに飲んでいるのは「ミネラルウォーターと湧き水を使用したスプリングウォーター、フルーツジュース、炭酸飲料」で、「健康志向」と「コスパ」が背景とのこと。
若者の酒離れ、は日本だけではないってことだナァ pic.twitter.com/jI3cnJE4mG— ねこのメ (@nekonom63385142) September 1, 2023
実際に「若者のビール離れ」が起きていることがわかりました。
若者のビール離れにはビールの価格が高いからというものもありますので、値下げされればその問題は多少解消されるのでしょうか。
2022年にビール大手4社の値上げがあった
2022年10月、ビール大手4社が14年ぶりにビール類の値上げをしたんです。
去年衝撃を受けて覚えている方もいらっしゃると思います。
この時の値上げの理由ですが、酒税は関係ないんです。
値上げの背景には、原材料(大麦やトウモロコシ)の価格の高騰や原油高による物流コストの上昇などがありました。
これらの価格はこの先も上がり続けていくことが予想されるため、価格を据え置くことが難しくなると。
他にも、アルミ缶の原料であるアルミなどのコストが上昇したことも理由のひとつです。
ビールの価格がこのままの場合、このような理由で数百億円の事業利益への影響が出てしまうため卸価格を値上げすることに踏み切ったのだそうです。
消費者は、値上がりしたビールを買ったり発泡酒や新ジャンルを選択し少しでもお安く手に入れようとした時を経て今があります。
今回の酒税法改正でビールがお安くなれば、この原材料費高騰でビールが割高になったという感覚を少しでも解消できる可能性はありますね。
2026年10月の酒税法改正で消費者のビールの選び方が変わるのか?
三年後のことは明確にわかりませんが、予想してみましょう。
2026年の酒税法改正では、ビール類の税率は一本化され54.25円(350ml換算)になります。
「かかる税金の値段が同じなら、安い発泡酒より美味しいビールを選ぼうかな」という思考でビールを選ぶ人が増えそうな気がしますが、どう思われますか?
最近、家では焼酎の炭酸水割りばかりでした。
たまには、違うものって事で、SAPPOROのGOLD STARを風呂上がりに呑んでいます。
10月に酒税法が改正され、ビールの値段が下がり、発泡酒、第3のビールの価格が上がるとのこと。
たまにはビールを買おうか? pic.twitter.com/whdgKCJuol
— OKADA_130123 (@yukky5440) September 2, 2023
こんな心理ですよね。
今後新しい味わいのビールなど新商品が発売され、価格にとらわれず自分好みの美味しいビールを選ぶようになる人が増えるかもしれませんね。
まとめ
毎日アルコールを嗜む方にとっては、10月の酒税法改正は良いニュースでしょう。
ビールは値上げや値下げがよくあるという印象がありますので、酒税法改正というと「安くなるの?高くなるの?」ってなりますよね。
今回はビールの酒税はお安くなるんですが、発泡酒は変わらず新ジャンルが高くなってしまうんです。
そして、2026年までに段階的に酒税を一本化するそうなんです。
一本化するのには理由があり、同じような種類(この場合はビール・発泡酒・新ジャンル)のお酒の中での税負担の公平性を回復するために同じ税率にするのだそうです。
2023年10月の酒税法改正で、新ジャンル(第三のビール)の分類がなくなり発泡酒の分類に入ります。
新ジャンルって、お値打ちにビールを楽しむために作られたビール類でみんなに親しまれていたのに無くなってしまうのには理不尽さを感じます。
そして、2026年10月にはビールと発泡酒の酒税は同じになります。
発泡酒もビールも同じ税率になることで消費者のビール類の選び方も変わって、安さで選ばず味などの好みでビールを選ぶようになるのではないかと予想してみました。
みなさんはどう予想しますか?
以上、ビールの値下げはいつから?酒税法改正の今後の流れについても解説!をお届けしました。