テレビを見ていて地震発生速報や大雨で警報が出た時など、離れたところで暮らしている親御さんのことが心配になったことはありませんか?
一人暮らしをしているお年寄り、多いですよね。
高齢者の一人暮らしは何かと心配なことが多いです。
地震や台風で避難しなければならない時に、一人暮らしの親がまず避難できたのか?
ちゃんと防災グッズを持ち出したのかどうなのか?
こんな心配をする前に、避難時に必要なものをあらかじめ準備しておきたいものです。
そこで、一人暮らしの高齢者の防災グッズを親のために厳選し5つ紹介していきたいと思います。
一人暮らしの高齢者に必要な防災グッズは?
何歳からが高齢者かをご存じですか?
65歳からが高齢者なんですね。
高齢者の一人暮らしは、年々増える傾向にあるとのこと。
内閣府による65歳以上の人口に占めるひとり暮らしの割合
2015年時点で男性が約192万人(13.3%)、女性が約400万人(21.1%)
この先も更に増えていくと言われています。
ここでは、避難時の持ち出し用と家に置いておく備蓄用をお伝えしていこうと思います。
一人暮らしの高齢者・避難時の防災グッズリスト
まず、ご本人が避難するタイミングをよく知っておくべきです。
「〇〇地区、避難指示」など速報が出ますから、注意報や警報が出ている時はテレビを見ていた方がいいですね。
3.高齢者等避難 このタイミングで避難をされるのが一番良いでしょう。
まだそんなに雨脚が強くないから大丈夫、これぐらいの被害なら大丈夫でななく
避難するという早めの行動が安心安全を担保すると考えましょう。
この時に、何を持って行くか?これが重要です。
持ち出し用リスト(高齢者一人分)
持ち出し用(3日分) | 備蓄用(一週間分) | |
飲食物(非常食) | 水を入れると食べられるようになるアルファ化米、ビスケット、板チョコ、乾パンなど(硬いものが食べれれないなら缶入りのパンなど) | お米2キロ、カレーやパスタソース、お惣菜などのレトルト食品20個(タンパク質)、缶詰、乾燥スープ、ドライフルーツ、甘いお菓子があると落ち着く
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水 | 500mlペットボトル4本 | 2Lペットボトル11本 |
紙類
紙おむつ、ウエットティッシュ,トイレットペーパー、非常用簡易トイレ |
紙製品は足りなくなることが多いので多めに。トイレが使えないことがあるので非常用トイレは持参した方が良い。紙おむつは普段使っていなくても、5回分(1日分)備える。
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普段家に置いてあるものに加え、断水もありうるので非常用簡易トイレを置いておく。紙おむつは普段使っていなくても30枚ほど備えておく |
懐中電灯、ライト | 夜は真っ暗になるため必要 | 停電に備える |
歯磨きシート、入れ歯洗浄シート、液体歯磨き、歯ブラシ | 水が使えない場合に便利
1、2個備える |
断水時、2、3個備える |
貴重品 | 現金など、100円硬貨があるとよい | |
スマホ | ||
身分証、保険証 | コピーを持参 | |
お薬手帳 | ||
常備薬 | ||
コップ | ||
老眼鏡 | ||
ラジオ | ||
笛 | 緊急時、居場所を知らせ人を呼ぶため備える | |
折り畳み杖 | 普段使っていなくても備える | 普段使っていなくても備える |
一人分といえども、たくさんありますね。
高齢者の防災リュックは運びやすさがポイント
避難時には、高齢者が防災グッズをリュックに入れて自分で運ばないといけないですよね。
防災グッズを運ぶことで、避難する人に大きな負担がかかっては意味がありません。
防災リュックを選ぶときに注意する点は何でしょうか。
- 高齢者本人が持ち運べるもの
- 荷物の収まりのよいもの
- 危険回避のために、バッグが目立つものであること
- 高齢者本人が持ち運べるもの
高齢者ですので、筋力も落ちて力が弱くなっています。
背負タイプの防災バックだと途中で辛くなるかもしれませんので、引いて歩けるキャリーケースが良い…しかし問題があります。
悪路や水浸しの場合、バッグが濡れてしまいますよね。
そこで、濡れてしまいそうならリュックになり重い時は引っ張って移動できるキャリーケースにもなる両用のものが良いでしょう。
- 荷物の収まりのよいもの
多くの防災グッズを入れるからといって、大きくて重いものを選んでしまうとその扱いに苦労していまいます。
避難した場所では、バッグの中身が減っていくばかりです。
バッグの中身が増えはしないので、ちょうどの量がはいるものを選べばよいですね。
- バッグが目立つものであること
避難しはじめる時間が夕暮れ時や暗い時に、事故にあわないためにも高齢者がバッグを引いて歩いているとわかるものが良いと思います。
暗い夜道でもわかりやすいなら反射板がついているものがおすすめです。
ついてなければ、100円ショップで手に入れてバッグに付けることもできますよね。
一人暮らしの親に最適な防災バッグ・おすすめ5選
お仕事や様々な事情で、親と離れて暮らす方が多いと思いますがやはり心配はつきものですよね。
いざというときに、それからバッグに詰め込んでいるようでは遅すぎます。
防災グッズを入れて持ち出すための防災バッグをあらかじめ用意しておくことが大切です。
おすすめの持ち出し用防災バックはこちら
一人暮らしの高齢者の方でも自分で運びやすいものを選んでみました。
厳選5つをご紹介していきます。
1.防災セットラピタプレミアム 1人用
こちらは、軽量でリュックにもカートにもなり、反射板もついています。
防災グッズも入っています。
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2.3wayキャリーリュック
こちらは、バックのみですが容量がある割には、1.8キロとかなり軽量化された商品です。
防災グッズを別途購入する必要があります。
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3.防災キャリーバッグ キャリー付防災リュック 非常持出しカート7-600
こちらもバッグだけの商品ですが、バッグとキャリーカートが分離しますので給水タンクなど重いものを運ぶのに使えますね。
こちらの重量は2キロ以下、防災グッズは別途購入する必要があります。
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4.オサメット シニア用防災セット1人用
バッグが簡易的な印象がありますが、リュックで大丈夫という方に。
おりたたみのヘルメットも入っていて防災グッズの品ぞろえが豊富です。
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5.防災セット ラピタ プレミアムmini 1人用
大きな荷物は嫌だとおっしゃる方、リュックで大丈夫な方に。
一人用よりも少し小さめですが、必要なものはちゃんと入っています。
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非常食に関してですが、家に備蓄しておく分も必要です。
防災バッグにも入れられますので、非常食のおすすめの品もご紹介します。
非常食セット7日分
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購入したら必ず親子で中身を確認し、足りないグッズを補充しておくことをおすすめします。
家族で話し合い防災グッズもチェック してあげることが大切
高齢者ご自身で、こういった物を購入することは少ないです。
親御さんのお誕生日や敬老の日などに、プレゼントしてあげるのもひとつですね。
ただ渡すだけでなく、防災グッズのリストを見て不足しているものを足すことが大切です。
防災グッズを持って、一番近くの避難所まで一緒に行ってみても良いでしょう。
そうすれば実際の避難時の行動に結びつきやすいですし、家族としてもどんな風に避難しているかがイメージできますね。
避難時に親御さんが困らないように、ご自身と家族があらかじめやっておくべきことを挙げてみます。
- ハザードマップを活用して、避難経路や危険箇所を確認しておく
- 安全な場所ある親戚・知人宅に話をして避難させてもらう了解を得ておく
- 自力で避難が困難な人は「避難行動要支援者名簿」に申請・登録しておく
- 地域の方との交流をはかるため普段から防災訓練に参加しておく
「避難行動要支援者名簿」に申請・登録しておくと、自治体での支援が受けやすくなるので、一人暮らしの親御さんがあれば活用した方が良いですね。
「避難行動要支援者名簿」に申請・登録とは・・・平成25年に災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障害者など「避難行動要支援者」の名簿を作成することが区市町村に義務付けられました。これにより地域で要支援者を支援していく取り組みを行うものです。
登録できる方の健康状態など条件がありますので、お住いの自治体で詳しくお聞きになってみてください。
そして、家族が申請や登録をして把握しておく必要があります。
こういったことをやっておくことが、一人暮らしの親御さんや離れている家族の安心にもつながることだと思います。
まとめ
日本で日頃から防災グッズを用意している人の割合は、63.7%と言われています。
日本は地震大国と言われますし、地球温暖化で水害も非常に増えてきています。
台風や地震など、一人暮らしの親御さんをもつ人はその安否が心配になりますよね。
それが高齢者であれば、なお一層です。
ただ防災グッズをプレゼントして終わりではなく、一緒に中身を確認しながら収納しどこに置いておくかなども確認しておくことが大切です。
災害が起きた時のことをシミュレーションして、どんな段取りをするか家族で話し合って決めておけば親御さんも安心できますよね。
おすすめの防災グッズを5つご紹介しましたが、実際に使われる本人さんの意見も反映できると更に良いと思います。
親御さんが心配であれば、是非とも家族で避難時のことを話し合って手助けをしてあげて欲しいと思います。
今回は、一人暮らし高齢者のおすすめの防災グッズ厳選5つをご紹介しました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。