最近では、デパ地下やショッピングモールにおはぎのお店が出店されていますが、おはぎを自分で作ることができたらいいですよね。
母の手作りの『おはぎ』は、何度も食べていましたが、自分一人で、おはぎを作ったことがありませんでした。
母のお手伝いは子どもの頃からやってはいましたので、教えてくれる人がこんなに近くにいるのなら教わりたいと思い、おはぎ作りに一番重要な材料であるあんこの作り方が簡単ならチャレンジしてもいいかなと考えました。
気合を入れて、まずあんこを作るところからスタートです。
私の母はかれこれ60年以上前から、春と秋のお彼岸には必ず『おはぎ』を作っています。
こんなに長い間作ってくれていたのだと気づかされたのと同時にその回数の多さに驚きました。
母には心より感謝です。
私はとっても難しいと思い込んでいましたが、意外にも(私でもできる!)あんこの作り方は簡単ですので、ご紹介していきたいと思います。
あんこの作り方で簡単な方法は?
このような手順で作っていきます。
今回は砂糖追加の作業をしましたが、甘味が十分であれば必要ありません。
そんなに難しく考えず、手順通りにすすめてゆけば、あんこは誰にでも作れます。
圧力鍋や炊飯器を使う方法など、色々と紹介されていますね。
これらの方法の利点は、多分時短になるということだと思いますが、最初の工程でアクを取るための小豆を茹でて色のついたお湯を捨てますが、お湯の色を見て確認し湯を捨ててまた煮るということを3回から4回繰り返すというところが従来の鍋を使った時のようにはできないのではないかなと思います。
最も注意して欲しい、煮すぎて小豆が割れてしまっていないか?というのも目で見ての確認がしにくいのではないかなと思います。
今回は、母から教わったお鍋で煮てあんこを作る方法をご紹介していきます。
あんこの材料と必要な道具
- 大納言小豆(粒の大きなもの)250g
- 砂糖250~300g
- 塩 小さじ1/2
- すりこ木 なければ、めん棒、ポテトマッシャーなど
水の分量については、お鍋の大きさによって変わってくると思います。
小豆のだいたい3倍くらいのお水を入れます。
様子を見ながらですので適当でよいということですよね、これ。(笑)
小豆ですが、大納言小豆が良いそうです。
なぜかと言いますと大納言小豆は粒が大きく色つやがよく、煮ても皮が破れにくいとのことで、少々値段はお高いですが、せっかく手作りするのなら美味しいものが作りたい!ということで、小豆の種類には、中納言小豆というものもあるらしいですが、ここは是非とも大納言小豆を選んで欲しいです。
あんこの作り方
- 小豆を一晩水に漬けておく
- 小豆を煮てアクの出た湯を捨てることを3~4回繰り返す
- 小豆が柔らかくなるまで煮る
- 煮あがったら、砂糖を数回に分けて入れて煮る
- 火を止め、小豆をすりこ木で潰し完成
※⑤の後で甘味が足りなければ、砂糖を追加し弱火で練って完成
あんこの作り方 小豆が煮えるまでを詳しく説明
小豆を洗い、一晩たっぷりのお水に漬しておきます。
水を替えて、小豆が完全に沈む程度の水を鍋に入れ強火から中火にかけて沸騰したら色のついたお湯だけ捨て、また水を入れて煮ます。
これを3~4回繰り返しますが、これはあく抜きになりますので大切な工程です。
小豆が被るよりも少し多めの水(小豆の三倍ぐらいの量)を入れ、落し蓋をして中火(豆がおどるくらいの火加減)で柔らかくなるまで40分ほど煮ます。
途中水がなくなりそう(小豆が湯から顔を出しそうな状態)になったら、様子を見ながら水を小豆ひたひたになる程度加え、小豆が割れてしまわないように煮ます。
煮あがりの目安は、指で小豆が潰せるぐらい柔らかくなるくらいまでです。
小豆が柔らかくなって皮が破けてしまわないように注意してください。豆が割れてしまうと、小豆の中身の美味しい部分、あんこになる部分が流れ出てしまいますので、ここは注意です
あんこの作り方 砂糖を入れたあとを詳しく説明
小豆が指でつぶせるほどに柔らかくなったら、鍋を弱火で火にかけたまま砂糖を数回に分けて入れて煮ます。
この時は少しだけ煮汁がありました。
小豆が柔らかくなった段階で煮汁が多すぎる場合は慎重に煮汁を捨てるそうですが、完全に捨てきる必要はないので、美味しいところを捨ててしまわないよう、ざるを使わないほう良いです。
砂糖を入れると焦げやすくなりますので絶対に焦がさないように注意してみていてください
砂糖を入れますと水分が出てきますので、適当なところで塩を入れ水分が少なくなるまで木じゃくしで混ぜ弱火で煮て、混ぜた跡が鍋底に残るぐらいで火を止めます。
すりこ木で小豆を潰します。
===これで完成です===
今回はあんこが白っぽく甘味が足りなかったので、追加で砂糖を入れて(砂糖を入れると水分が出ますので)弱火で練っています。
そうすることで、あんこにツヤも出ます。
※小豆を潰すのにはポテトマッシャーを使ってもよいと思います。
できたてのあんこで簡単なおはぎの作り方を紹介
右のお皿の上の握ってあるご飯にあんこをつけて作りました。
ご飯4合ですと、これぐらいは握ることができます。(大きさにもよりますが25~30個ぐらいはできます)
今回は、あんこのおはぎだけを作りましたが、きな粉や黒ゴマに砂糖を混ぜたものを握ったご飯にまぶせば、三食のおはぎを楽しむこともできますね。
材料と必要な道具
- うるち米 2合
- もち米 2合
- 塩 適量
- 水 適量(炊飯器の目盛りで)
- すりこ木 なければ、めん棒など
分量ですが、おはぎを15個ぐらい作るだけであれば、この半量でもできると思います。
お米ともち米の割合ですが、1対1の方もあれば、1対2または1対3で作られる方もありますので、お好みで調整していただければ良いと思います。
もち米が多ければ、当たり前ですがおもちのように柔らかくなり、たった一日でかたくなってしまうことにはならないと思います。
今回作ってみての感想ですが、お米だけで作ったものより確実にやわらかいといえます。
割合1対1で作ったおはぎでも電子レンジで少し温めればやわらかくなりますので、翌日でも問題なく食べられると思います。
翌日に食べたときにもやわらかさを求めるのであれば、1対3ぐらいで作った方が良いのかもしれません。
おはぎの作り方
- うるち米ともち米を洗い水に漬けておく
- 炊飯器の白米モードで炊く
- 炊きあがったら、すりこ木でご飯を潰す
- 手水をつけながら、ご飯を握る
- あんこで握ったご飯を包むように形作る
おはぎの作り方 ご飯の炊き方を説明
うるち米ともち米を洗い水に30分程度漬しておきます。
炊飯器で炊く場合は、4合のラインまで水を入れ塩を適量入れて白米モードで炊きます。
炊きあがったら、すりこ木で20回ほどついて、お米を潰します。
おはぎの作り方 あんこのつけ方を説明
ご飯がとても熱いので手水をつけながら、ピンポン玉よりひと周りくらい小さく握り(俵型がよい)バットに数個おいておきます。
ラップかぬれ布きんにあんこを塗り広げ、俵型のご飯を真ん中において包むようにして仕上げます。
・握ったご飯が大きいと、あんこで包んだ時にとても大きなおはぎになってしまいます
・ご飯をあんこで包む時、手にあんこを広げて包むことはできません。手にあんこがくっついてしまいますので、必ずラップかぬれ布きんをご用意ください
初めて作ってみたら、やっぱり食べ応えのあるとても大きなおはぎができあがりましたよ(笑)
ご飯の中にあんこを入れて握り、きな粉をつけるというやり方もありますが、ご飯の中に入れるあんこの量が多すぎると、これもとても大きなおはぎになってしまいますので、分量には気を付けたほうが良さそうですね。
これぐらいの大きさのご飯でいいのかな?などと思いながら作ってみましたが、これは経験がものを言うんだと実感しました。
ご飯の分量は、ほんの少しのことで、おはぎの出来上がりの大きさにかなり影響することがわかりました。
まとめ
あんこの材料はシンプル、小豆と砂糖だけです。
作るのが難しいとの思い込みだけで、意外にあんこの作り方は簡単です。
しかし、あんこは、小豆と砂糖を入れたお鍋を火にかけてほったらかしで作れるというものではないということもわかりました。
作り方は簡単ですが、朝9時から作り始めて11時ぐらいまで約2時間ほどかかりましたので、あんこを作るなら、時間と気持ちに余裕のある日を選んで作った方が良さそうです。
NHKの朝のテレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、あんこを作るときに「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」ってあんこのおまじないを唱えていた、まさにあれです!
大切な人や家族に食べてもらって「美味しいね」と言ってもらえたらいいななんて思いながら、小豆のお世話をする気持ちで作れたら、最高においしいあんこが作れると思います。
みなさんも、自分が手作りしたあんこのおはぎを食べてくれている人の美味しくて嬉しそうな顔を想像して、是非作ってみて下さいね。
それでは、以上簡単なあんこの作り方とおはぎの作り方をお届けしました。