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箱根駅伝に出るには?出場方法や出られる大学を紹介!

箱根駅伝に出るには?出場方法や出られる大学を紹介!
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お正月は、すぐそこに来ています。

お正月といえば、箱根駅伝を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

もう国民的なイベントとなっていますよね。

そこに出場して颯爽と走っている選手は、みんなのヒーローです。

特に、陸上競技をやっている子どもたちから見れば、憧れの人でしょう。

自分も箱根駅伝に出てみたいと思っている人もいるでしょう。

箱根駅伝に出るには、どんな出場方法があるでしょうか。

まず、第一条件として関東にある大学で箱根駅伝に出られる大学に進学することが必要になります。

そこで、今回は、箱根駅伝に出るには?出場方法や出られる大学を紹介していきたいと思います。

 

箱根駅伝に出るには?出場方法は何をすればいい?

箱根駅伝では、応援の人の波が途切れることなくずっと続いていますよね。

こんな風景は、他の駅伝やマラソンの中継を見ていてもなかなか見られないです。

そして、応援の声が選手の力になるんですよね。

自分もこんなにかっこよく、注目をあびて走りたいですよね。

それなら、どうしたら憧れの箱根駅伝の選手になれるか?その方法を知ることですよね。

どうしたら箱根駅伝の選手になれるのかをみていきましょう。

 

小学生なら何をすればいい?

まず、走るのが好きってことが大事ですよね。

その上で、何をしていけばいいのでしょうか?

1.地元の陸上大会に参加する多くの大会に出場し、自分の力を試してみることが大切です。

 

2.地元のクラブやスクールに参加する:陸上競技のクラブやスクールに参加することで、専門的な指導を受けることができます。

 

3.学業とトレーニングのバランスを大切にする:運動と学業のバランスを保ち、健康的な生活習慣を身につけることが大切。

 

4.将来の進学先を考える:中学から高校そして大学と進学したとして自分の力が向上するためには、どこに進学するのがいいのかを子どもなりにわかっていると良いです。親さんがアドバイスしてあげてもいいですね。

陸上競技の習い事もありますのでプロのコーチから教えてもらうことは、実力をつけられる大きな学びになるはずです。

校内の長距離走や地元の大会で自信をつけられたら、どんどん走ることが好きになると思います。

全国小学生クロスカントリーリレー研修大会に出場できる実力があったら、箱根駅伝に出られる可能性が更に高くなってくるはずです。

といっても、そこまでの力がなくても、純粋に長距離走が好きで速ければ、中学、高校で走力が伸びる可能性があると思うんですよね。

 

中学生が取り組むべきこと

中学生になったら、何をすべきでしょうか。

1.中学の陸上競技部に入部する:中学の部活動に参加し、陸上競技に携わり始めましょう

 

2.基本的なトレーニングを身につける:速さや持久力を向上させるために、基本的なトレーニング(走り込み、ストレッチ、筋力トレーニングなど)を行います。

 

3.地域の大会や競技会に積極的に参加する:中学生の大会や競技会に参加し、経験を積み自分の強みや課題を見つけます。そうすることで競技力を向上させることができます。

 

4.指導者や先輩ランナーから学ぶ:コーチや経験豊富な先輩ランナーからアドバイスや指導を受け、技術や戦術を向上させることが大切。

 

5.学業とのバランスを保つ:良い記録を出し実績を上げるためには、学業とトレーニングのバランスが重要です。健康な生活習慣も心がけましょう。

 

6.将来の進学先を考える:高校進学後、強豪の陸上競技部がある学校を選ぶことで、より高度なトレーニングや競技機会が得られるかもしれません。

そういった強豪校へはどうやったら進学できるか?を調べることが重要です。

実力のある人なら高校側からスカウトされる可能性もありますね。

 

7.大学での競技活動を目指す:大学でも陸上競技部に所属し、実績を上げることで将来的に箱根駅伝出場を目指すことができます。

 

8.競技外の面でも成長する:人間的な成長も重要です。リーダーシップや協力の精神を身につけ、仲間との良好な関係を築くことも大切です。

陸上部の部活に参加し競技力を向上させ実績を作ることが大切ですが、どこの高校へ進学するかということが重要になってきます。

高校の次、どこの大学へ進学し競技を続けるのか?で箱根駅伝に出られるかそうでないかが、大きく左右されます。

目指す強豪校の高校からどれほどの生徒がどこの大学に進学しているのかを見極める必要があります。

 

高校生が取り組むべきこと

高校生は、何をすべきでしょうか?

1.強豪の陸上競技部に入部する:高校選抜の強豪校の陸上競技部に入部することで、より高度なトレーニングや指導を受けることができます。

 

2.専門的なトレーニングを受ける:コーチや経験豊富な先輩ランナーからの指導を受け、専門的な持久力、速さ、戦術などのトレーニングを行います。

 

3.地域や全国の大会で実績を上げる:高校時代には地域や全国の大会で個人としての実績を積み上げます。自身の記録を向上させ、注目を集めることが大切です

 

4.学業とのバランスを保つ:高校生活では学業と陸上競技のバランスを大切にしましょう。健康な生活習慣も重要です。

 

5.大学進学先を選ぶ:強豪の大学の陸上競技部がある学校を選ぶことで、より高度なトレーニングや競技機会が得られるかもしれません。

 

6.競技外の面でも成長する:競技者としてだけでなく、人間としても成長することが大切です。リーダーシップや協力の精神、仲間との良好な関係を築くことも重要です

高校選びが非常に重要になります。

この場合、強豪校に入学したと仮定してのすべきことになっていますが、そうでなくても同じように取り組んでいけばいいと思います。

個人の成績をあげ、注目される選手になることが重要になってきます。

そうすることにより、箱根駅伝に出場している大学からスカウトされる可能性もありますね。

 

箱根駅伝に出られる可能性があるタイムの目安は?

箱根駅伝選手は、子どもの頃から速く走れる人でしょう。

だいたいどれぐらいの記録を出していれば、箱根駅伝選手になれる可能性があるのでしょうか。

競技種目と中学・高校・大学別のタイムの目安をみていきましょう。

  1. 1500m:
    • 中学生:4分20秒以下が目標とされることがあります。
    • 高校生:4分以下が求められることがあります。
    • 大学生:3分50秒前後が競技力を示す一般的な水準とされています。
  2. 3000m:
    • 中学生:9分10秒以下が目標とされることがあります。
    • 高校生:8分40秒以下が求められることがあります。
    • 大学生:8分20秒前後が競技力を示す一般的な水準とされています。
  3. 5000m:
    • 高校生:14分45秒前後が求められることがあります。
    • 大学生:14分15秒前後が競技力を示す一般的な水準とされています。

これらの記録は、クロスカントリーやロードレースなど、さまざまな種目での実績も考慮されます。

箱根駅伝出場のためには、単なる速さだけでなく、チームとしての戦略や連携も必要です。

したがって、これらの記録だけにこだわらず、トータルな選手としての力を養うことが重要です。

 

箱根駅伝に出られる大学はどこ?

箱根駅伝に出たいなら、箱根駅伝にいつも出場している大学に入学しないと出ることができせん。

昨年までは、関東学連選抜のメンバーに選ばれれば大学の所属は関係なしに個人で出場し箱根駅伝で走ることができました。

しかしながら、今年から関東学連選抜が廃止されてしまったため、それが叶わなくなってしまったんです。

ということは、強豪校といわれる毎年名前の挙がる大学への進学が必要条件です。

箱根駅伝に出られる大学を調べていきましょう。

 

今までの出場実績から見てみると?

箱根駅伝は、シード校10校と予選会を勝ち抜いた10校(100回記念大会の今年は13校)で競い合います。

シード権を獲得し毎年出場する強豪校に所属していれば、箱根駅伝で走れる可能性は高くなるでしょう。

今から5大会前までさかのぼって、どこの大学が出場しているのかですが、

 

大会名 96回大会 97回大会 98回大会 99回大会 100回大会
西暦 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
シード校(10校)
1 東海大学 青山学院大学 駒澤大学 青山学院大学 駒澤大学
2 青山学院大学 東海大学 創価大学 順天堂大学 中央大学
3 東洋大学 國學院大學 東洋大学 駒澤大学 青山学院大学
4 駒澤大学 帝京大学 青山学院大学 東洋大学 國學院大學
5 帝京大学 東京国際大学 東海大学 東京国際大学 順天堂大学
6 法政大学 明治大学 早稲田大学 中央大学 早稲田大学
7 國學院大學 早稲田大学 順天堂大学 創価大学 法政大学
8 順天堂大学 駒澤大学 帝京大学 國學院大學 創価大学
9 拓殖大学 創価大学 國學院大學 帝京大学 城西大学
10 中央学院大学 東洋大学 東京国際大学 法政大学 東洋大学
予選会通加校 11 東京国際大学 順天堂大学 明治大学 大東文化大学 大東文化大学
(10校) 12 神奈川大学 中央大学 中央大学 明治大学 明治大学
13 日本体育大学 城西大学 日本体育大学 城西大学 帝京大学
100回大会は13校 14 明治大学 神奈川大学 山梨学院大学 早稲田大学 日本体育大学
15 創価大学 国士舘大学 神奈川大学 日本体育大学 日本大学
16 筑波大学 日本体育大学 法政大学 立教大学 立教大学
17 日本大学 山梨学院大学 中央学院大学 山梨学院大学 神奈川大学
18 国士舘大学 法政大学 駿河台大学 専修大学 国士舘大学
19 早稲田大学 拓殖大学 専修大学 東海大学 中央学院大学
20 中央大学 専修大学 国士舘大学 国士舘大学 東海大学
21 関東学生連合 関東学生連合 関東学生連合 関東学生連合 東京農業大学
22 駿河台大学
23 山梨学院大学

※2024年の第100回大会は、特別に予選会通過校が13校となっています。

シード権を獲得して、毎年出場している強豪校と予選会通過で出場している大学があります。

とにかくシード校と予選会通過校の20校に入らない限りは箱根駅伝に出場できませんから、頑張って出場実績のある大学への入学を試みてください。

目指すべき大学は、この表の中にある大学とすればよいのではないでしょうか。

大学受験の方法は、一般入試や推薦枠を使って受験する方法があります。

いわゆるスポーツ推薦といったものを採用している大学もあるでしょう。

もちろん入学してから陸上部での練習に打ち込み結果を出し、部内で箱根駅伝のメンバーに選ばれるところまでいかないといけないわけです。

もともと足が速いという才能と自身の努力によって箱根駅伝に出るという夢を現実のものにして欲しいです。

 

一般入試で入学し箱根駅伝の選手になった人はいる

よく、箱根駅伝に出場する選手は皆 推薦で大学入った人なのか? といった質問があったりします。

実際に、ほどんどの人が推薦で入学して陸上部や駅伝部に入部するのだそうです。

高校までの実績など総合的に監督が判断して決めるのでしょうか。

しかし、一般入試で入学し箱根駅伝の選手になった人もいるというのです。

どんな方なんでしょうか。

第87回箱根駅伝出場・早稲田大学・猪俣英希さんの場合

福島県立会津高等学校出身で、偏差値66の進学校を卒業されています。

高校3年の11月まで陸上部で部活をしていたというので驚きました。

箱根駅伝に出たいという思いがあり、一般入試で早稲田大学のスポーツ科学科に進まれています。

陸上部に入部するも実績は下の方でしたので、夏の合宿にも参加させてもらえないほどでした。

怪我などで苦しみながらも、目の前のやるべきことに取り組んだ結果、4年生で箱根駅伝のメンバーに選ばれたのです。

当初、別のところを走る予定だったのが山登りの5区になったそうです。

イケメン選手が東洋大学の柏原選手と競い合っていたのは記憶にありました。

それが、猪俣選手だったとは知りませんでした。

ここで抜かれてはいますが、東洋大学との差を最小限にとどめた猪俣選手の頑張りが、早稲田大学の総合優勝に貢献したと言われています。

大学時代も社会人になられてもハイスペックな方ですね。

 

実績ゼロで入部し箱根駅伝に出た人もいる

スポーツ推薦ではなく、学内の指定校推薦で入学され箱根駅伝に出場された方がいます。

どんな方なんでしょうか?

第95回箱根駅伝出場・中央大学・中山顕さんの場合

埼玉県の伊奈学園総合高等学校を卒業され、学内の推薦枠をとって進学されたということは、指定校推薦で中央大学法学部に入学されています。

なんといっても中央大学の名門の法学部ですから、強豪校での部活と勉強の両立をされたのは立派なことだと思います。

中山選手は、高校時代の陸上部での実績はほぼないに等しい状態でした。

県大会まで進めたのは、たったの一度だったそうです。

高校三年生で、5000mで15分一桁台の記録を一度出したことで箱根駅伝を目指したいと思うようになったそうなんです。。

5000mが15分台というのは普通よりは速いですが、箱根を狙える選手のタイムではないでしょう。

 

中央大学陸上部・準部員としてスタート

入学後、中央大学陸上部に入部したくても正式に入部することを許されず、準部員として入部させてもらったところからスタートしているんですね。

当然、入寮もさせてもらえなかったそんな扱いでしたが、森勇基コーチが「育成チーム」を作ってくれて指導にあたってくれたそうです。

12月までに5000mで14分台を出すことができなければ退部

この条件をクリアするためにコーチの指導を受けながら日々練習に励み、11月に5000mを14分58秒というギリギリのラインで結果を出し準部員から脱したんですね。

 

大学3年生で箱根駅伝に出場

部員と認めてもらった1年の終わりから2年、3年と中山選手はどんどん力をつけていきます。

2年次には、中央大学は箱根駅伝に出場できないという屈辱を味わっています。

3年の箱根駅伝予選会では、中山選手はチームでトップのタイムで走ったそうなんです。

トラックレースでは、5000m13分53秒、10000m28分22秒の記録を出しています。

高校時代からは想像もできないほど速くなり、実力をつけたんですね。

無名の選手が中央大学を箱根に導いたと一気に注目選手になります。

そして、箱根駅伝では3区を走り6位という成績を残しました。

この時点で、苦労人と称されていますね。

準部員から、箱根駅伝に出られるようになったことが凄いです!

 

4年生から社会人へと

3年生で中央大学のエース級の選手になった中山選手は、最後の箱根駅伝では、1区を任されます。

そして、区間2位の記録を残します。

中山選手の成し遂げたゼロからの箱根駅伝出場に感動を覚えた瞬間でした。

中央大学は、11位となりシード権を獲得できませんでしたが、翌年96回大会予選会で辛くも10位に入り本選出場を果たしています。

箱根駅伝で大きな結果を残した中山選手は、ホンダ技研工業で実業団駅伝の選手として活躍しています。

そして2024年お正月にも、ニューイヤー駅伝にエントリーされています。

 

引用:ホンダスポーツ

中山選手は、コーチ陣の指導と自らの地道な努力により才能が開花したと言えるのではないでしょうか。

なぜ、中山選手自身がどうしてこれほどに成長できたのかですが、のちに御本人が語っています。

ひとつは、箱根駅伝への思いの強さは誰にも負けないほどであること。

もうひとつは、実績がないからこそ、多くの人のアドバイスを素直にきけて成長できたとのこと。

それを思い続け努力を重ねたことで、自分の人生を変える素晴らしい大学生活を送られたのですね。

このお二人の実績をみれば、スポーツ推薦のような形でなく一般入試であっても、自身の思いの強さと努力で、箱根駅伝に出場できる可能性はあるといえるでしょう。

 

まとめ

もうすぐ箱根駅伝100回大会が行われます。

例年より3校多い23校で競い合う箱根駅伝を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

箱根駅伝のランナーはみんなの憧れですし、そうなりたいと思っている人もいますよね。

そこで箱根駅伝に出るにはどうしたらいいのか、出場方法をを調べてみました。

必要なことは、箱根駅伝に出られる大学に入学して陸上部に入部することです。

そのためには、小中高と年代別に取り組む内容がちがいますが、箱根駅伝に出たいという思いだけは強く持つことです。

それは、高校時代に実績ゼロからスタートし箱根駅伝に出場し実業団に入り現在もそのチームの主軸として活躍中のホンダ技研の中山顕選手が、成し遂げたことに通ずると思います。

推薦入試であろうと一般入試であろうと、その思いとひたむきな努力によって、箱根駅伝に出ることが叶う可能性があるということなんです。

もし、あなたが箱根駅伝に出たいと思っているのならば、ここに挙げたことを参考にその思いを強く思い続けて練習に励んでみてください。

今から数年後に箱根駅伝に出場している自分がいたとしたら、とっても素敵ですよね。

是非、そんな箱根駅伝ランナーになって欲しいと願っています。

以上、箱根駅伝に出るには?出場方法や出られる大学を紹介!をお届けしました。